ブックメーカーの期待値は
ブックメーカーの期待値はどれくらいなのでしょうか?
これからお伝えするのは数字がたくさん出てきて、少々むずかしい話になるので、数学が嫌いな人は、さくっとスクロールしてみてくださいねw
ブックメーカーの期待値を調べる前に、日本で馴染みがあるサッカーくじ(BG toto)と比較して考えてみましょう。
totoやビッグに当たる確率はわかったけど、当たる確率ってどれくらい期待していいの?
それには期待値という考え方をしる必要があります。
totoやビッグなどの宝くじにおける期待値とは
「その宝くじを購入することがどれだけ割に合っているか」を示す指標だと考えて良いでしょう。
期待値が高ければ、よりお得であり、期待値が低ければより得ではないといい替えてもいいでしょう。
期待値は当選確率に当選金を掛けることで求められます。
例えば
- 当選確率1/100で当選金額300万円のくじA
- 当選確率1/ 50で当選金額100万のくじB
あなたならどちらのくじを買いますか?
言い換えると、どちらのくじのほうがお得でしょうか?
さらに言い換えると、どちらくじのほうが期待値が高いでしょうか?
期待値 = 当選金額 X 当選確率
この公式に当てはめると
くじA
300万×1/100 =3万
くじB
100万×1/50 =2万
期待値が大きいくじAのほうがお得ということになります。
totobigの期待値を計算すると
100〜200円程度になります。
くじ種類 |
当選確率 |
1等最高当選金額 |
期待値 |
---|---|---|---|
年末ジャンボ | 1/10,000,000 | 7億円[前後賞込み] | 70 |
ロト7 LOTO7 | 1/10,295,472 | 8億円[キャリーオーバー含] | 77.7 |
ロト6 LOTO6 | 1/6,096,454 | 4億円[キャリーオーバー含] | 65.6 |
ミニロト MINILOTO | 1/169,911 | 1000万円 | 58.94 |
ナンバーズ4 | 1/10,000 | 90万円 | 90 |
ナンバーズ3 | 1/10,00 | 9万円 | 90 |
totoBIG 通常開催 | 1/4,782,969 | 6億円[キャリーオーバー含] | 125.4 |
totoBIG 特別開催 | 1/4,782,969 | 10億円[キャリーオーバー含] | 209.1 |
BIG1000 | 1/177,147 | 約1000万円 | 56.5 |
miniBIG | 1/19,683 | 約100万円 | 50.8 |
toto | 1/1,594,323 | 当選本数により変動 | 当選本数により変動 |
minitoto | 1/243 | 1万円 | 41.2 |
totoGOAL3 | 1/4,096 | 10万円 | 24.4 |
totoGOAL2 | 1/256 | 1万円 | 93 |
上記の図のように他の宝くじの期待値を求めてみると、ロト7は約77円、年末ジャンボは約70円です。
これらはすべて1口300円なので、totobigの期待値が大きいことがわかります。
また、ロト6やナンバーズ3と比べても期待値から計算されるリターンの割合が大きいので、totobigはお得なくじであると言えます。
ん!?じゃ何で儲からないの?
totoやビッグの期待値は、宝くじやナンバーズと比較するとそこそこ高いことがわかった。
だけど、なぜこれだけ買っているのに、全然儲からないんだろう???
ここで登場するのが還元率(かんげんりつ)という概念です。
totoやビッグの還元率はとてつもなく低いという真実
皆さんは 還元率(ペイアウト率)って ご存知でしょうか?
ギャンブルを提供する運営会社にも その運営資金といった経費が掛かります。
経費には そこで働く従業員の人件費であったり広告費もそうです。
その為に、ギャンブルの売上げ金から この運営資金・経費を捻出しなければなりません。
その捻出したお金の取り分を ハウスエッジとか テラ銭と呼ばれており、その割合を 控除率(こうじょりつ)といいます。
控除率というのは 主催者である胴元の取り分の割合のことですね。
控除率が高ければ、胴元の取り分が多い。
つまり主催者側が有利と言われています。
この控除率に対して、 その賭けに対してどのくらいの割合で払い戻されているのかを表したものが還元率(ペイアウト率)と言っています。
(ギャンブルの売上金)100% − 控除率(%) = 還元率(%)
例えば1万円売り上げて8,000円払い戻した場合、還元率 (ペイアウト率)は80%となります。
この還元率(ペイアウト率)が 配当金(当せん金)として割り当てられます。
この還元率(ペイアウト率)が高ければ、ユーザーも勝てる確率が高くなります。
ギャンブルというのは必ず胴元(運営元)が儲かるように出来ています。
そしてその儲けた分を運営経費に充てています。
では本題、BIGとtotoの還元率のデータをみてみましょう。
ビックリですよね??
宝くじ(BIGとtoto) は 50% しかないんですよ〜!
細かく表した表が以下になります。
還元率(%) = 期待値 ÷ 購入単価(1口200円) ×100
くじ種類 |
期待値 |
1口単価(円) |
還元率(%) |
---|---|---|---|
年末ジャンボ | 70 | 300 | 23 |
ロト7 LOTO7 | 77.7 | 300 | 26 |
ロト6 LOTO6 | 65.6 | 200 | 32 |
ミニロト MINILOTO | 58.94 | 200 | 29.4 |
ナンバーズ4 | 90 | 200 | 45 |
ナンバーズ3 | 90 | 200 | 45 |
totoBIG 通常開催 | 125.4 | 300 | 41 |
totoBIG 特別開催 | 209.1 | 300 | 69.6 |
BIG1000 | 56.5 | 200 | 28 |
miniBIG | 50.8 | 200 | 25.4 |
toto | 当選本数により変動 | 100 | 当選本数により変動 |
minitoto | 41.2 | 1万円 | 41 |
totoGOAL3 | 24.4 | 10万円 | 24.4 |
totoGOAL2 | 39 | 1万円 | 39 |
極端なことを言えば1万円買った5千円分しか払い戻されないことになるのです。
そうなんです!
宝くじ(BIGとtoto) が、なかなか当らない理由はこの還元率の低さにあったのです。
この50%のテラ銭は、取り仕切っているAPAN SPORT COUNCIL(日本スポーツ振興センター)に取り分として持って行かれます。
この団体、指導監督が文部科学省。
日本では振興センターっていわゆる文部科学省の外郭団体であり、役員には文部省(現文部科学省)、大蔵省(現財務省)といった中央省庁からの天下り官僚が就任しています。
表向きは復興してます的なことを謳っていますが本当にちゃんと使われているのか疑問です。
まぁ元官僚のふところに入ろうが、慈善団体に寄付されようが、私達が摂取される率は変わらない・・・
だって法律で定められているから。
ちなみに
日本にあるギャンブルの還元率は どのくらいなのか あなたは知っていますか?
日本の公営(私営)ギャンブルの還元率(ペイアウト率)です
還元率だけで比較すると、パチンコや競馬のほうがtotoやビッグよりも高いです。
すなわち、競馬やパチンコをしたほうがお金が戻ってくる割合が高い計算になります。
ブックメーカーの還元率は
この海外のサッカーくじ(海外版toto)の還元率はどれくらいか想定できますか?
結論から言うと、
海外版totoの還元率は
95%以上です。
つまり、
ブックメーカーでベットするほうが、日本のtotoを買うよりお得
ということがわかります。
日本のサッカーくじはBIG(ビッグ)やtoto(トト)のような「スポーツ振興くじ」は公営ギャンブルとなり、文部科学省が監督官庁を務めています。
一方、海外のサッカーくじは日本と違って民間の団体が営業しています。
日本の公営ギャンブルなどと違って、海外のオンラインブックメーカーは実質的に店舗などを持たないので、維持費が非常に安いのが大きな要因です。
それでは、競馬とブックメーカーでは何が違うのかというと、まずは賭けの対象が非常に幅広いということです。
ブックメーカーは様々なノウハウを駆使してオッズを設定しているわけですが、それでも個々の試合については想定外の結果となり、ブックメーカーが損失を負うようなこともあります。
ブックメーカーでは、そうしたリスクを、賭け金をいろいろなゲームに分散させることによって管理し、全体の収支が一定水準になるようにしているのです。そのため、リスク分をあまり賭け金に上乗せしなくても済んでいます。
また、賭けの参加者が世界規模で集まってくるため、集まる賭け金も巨額になる、という点も見逃せません。
巨額の賭け金が集まれば、たとえ2%の取り分でも、ブックメーカーとしては十分な売上になるわけです。
さらに、事業の性質上余計な費用がかからないことも還元率の高さの秘密です。
製造業や小売業などと違い、仕入れや製造、物流のコストなどはかからず、人件費やサーバー代、税金などといった基本的な費用が発生するだけです。
必要経費が?ないので、その分をユーザーに還元することが出来る。
こういった企業努力の甲斐もあり、ブックメーカーは高い還元率の実現を可能としているのです。
これは非常に大きなメリットですね。
結果、ユーザーの高いリピート率にもつながっているわけです。
近年、ブックメーカー業界はM&Aなどの動きが活発となっており、経営の効率化がさらに進んでいます。